意外と知らない、神様のこと

盛り塩

盛り塩のルーツ
日本では、お祓いや弔(とむら)い、神様へのお供えとして使われていました。
伊勢神宮では“形あるものをお供えする”という風習から、型に入れて焼き固めた堅塩を三角錐に割ってお供えしているそうです。そこから全国の神社に広がり、多様な形の盛り塩が生まれたのではないかと言われています。

中国の故事にこんな話があります。
晋の時代、始皇帝はたくさんの美女をかこい、牛車で毎夜美女の家を渡り歩いていました。始皇帝が自分のもとにいるにはどうすればいいか…、ある美女は一計を案じました。始皇帝を乗せた牛車が自分の部屋の前で止まるように、門前に牛の好きな塩を盛っておいたのです。案の定、牛は足を止めて塩をなめ続け、その場から動きません。
「それでは今夜はこの家で」と始皇帝はあきらめ、この美女は始皇帝の愛を一身に集めることができました。
このお話がもとで、盛り塩は客を招く、福を招くと考えられ、日本でも商売繁盛の縁担ぎとして定着しました。

盛り塩には気を浄化するという「浄め」の意味もあります。
そのため、科学塩ではなく天然の粗塩を使います。
さらに効果を期待するならば、できれば日本産で、
なおかつ家から見て吉方位にあたる場所で採れたものがよいでしょう。
塩を焼き固めていた伊勢神宮の風習が、全国の神社に広まったために、
盛り塩を焼き固めるようになったと言われています。
また、三角錐のカタチは、焼くときに火が通りやすいようにするため。
特に精神的な意味合いはありません。
家庭で盛り塩を行う場合は、お皿に塩を盛るだけで大丈夫です。
キレイに盛りたい…という方は、インターネットで専用の型も販売されています。
10gくらいが目安。小さじで約2杯くらいです。
ただし、不運や幸運の入り口である玄関には少し多めに盛ってもよいでしょう。
平たい皿や、竹や檜の台座、半紙などに盛ります。
毎月、1日と15日が目安です。
使用済みの塩は家の四隅(東南・南西・北西・北東の順に)に、
マンションなどの場合は、自分の持っている専有部分の四隅にまいて処分しましょう。
トイレの盛り塩はトイレに、キッチンはシンクに、浴槽は浴槽に流します。
神棚の塩は、毎月1日と15日の朝です。
盛り塩を置く場所
なんだか空気が重い、居心地が悪い、よく眠れないと感じる部屋には、
部屋の内側四隅に盛り塩を。
部屋のパワーが落ち着き、快適な空間に変わります。
旅行先で眠れないという方はホテルの部屋の四隅に
盛り塩をしてみてください。
玄関は幸運の入り口です。
外から持ち帰ったマイナスエネルギーをはらい、厄を落とす大切な空間、ここに盛り塩をすると家全体に幸運の気が入り込んで、あらゆるトラブルの厄落としにつながります。
どの方位に玄関があったとしても、盛り塩をすることで良い作用をもたらします。
盛り塩の効果は、厄をはらい、家全体に幸運が入ります。
下駄箱の上や目に付かないところでもいいです。
トイレは厄落しはもちろん、健康面にも効果を発揮。
トイレに窓がないなどの問題があると、体の不調の原因になるとされています。
トイレがどの方角にあったとしても盛り塩は必須。
健康面を左右する場所でもあるので、体調が良くなったり病気などに大きな力を発揮します。
鬼門にトイレがある場合は盛り塩をすることで健康運がアップします。
盛り塩をすることでキッチンのパワーが高まり、その家の主婦が健康になるといわれています。
家族が食べる食事を作る台所は、奥様や家族の運勢に大きく影響をします。
そして、火と水を使うことから、反発し合う凶作用を盛り塩が浄化してくれます。
レンジやシンクの近くに盛り塩をするのがよい方法。
正中線や鬼門ラインが通る場合はその線上に盛り塩をします。
浴室は、外で体についた厄を洗い流す場所。
体に付いた家族の厄を、洗い流してくれる大切な厄落としの空間です。
浴室は塩が溶けやすいので、溶けてしまった場合は浴槽の中に入れて入浴しましょう。
塩の浄化パワーが、溜まったストレスを絞り出してくれます。
浴室や浴槽が鬼門ラインにかかるなら、その線上に盛塩した方が効果的。
洗面所は洗濯機を置いている家庭が多く、洗濯物についた厄が溜まりやすくなります。
盛り塩を置けば一家のトラブルやもめごとの解消につながります。
洗面所の蛇口や洗濯機の近くに置くとよいでしょう。
また、洗濯の際にひとつまみの塩を入れれば衣服の厄払いになります。
子供部屋は落ち着きと集中力がアップし成績が良くなる。
子供が勉強をするための場所は机の上に盛り塩をするのが効果的。
落ち着きがない、成績が上がらないというなら机の正面に。
また鬼門ラインなら、その線上に置いてください。

神棚のまつり方

神棚とは

家庭にお神札(ふだ)をおまつりするときに必要なのが、神棚(かみだな)です。
古くは、お神札を柱などに飾ったり、そのまま立て掛けて、おまつりしていましたが、
より丁重にお神札をおまつりするために、神社の形をした宮形にお神札をおさめるようになりました。

神社(氏神さま)は地域の守り神。そして、その総氏神さまが伊勢の神宮です。伊勢神宮は、皇室の御祖神(みおやがみ)であり、日本人の大御祖神(おおみおやがみ)様である天照大御神(あまてらすおおみかみ)様をおまつりしています。全国の神社(氏神さま)を通じて毎年年末に神宮から各家庭に頒布(はんぷ)される天照大御神のお神札を「神宮大麻」と言い、神宮大麻は、日本の中で最も貴いお宮である神宮のお神札(おふだ)なのです。

崇敬されている神社のお神札を大切におまつりするように、神宮大麻は、天照大御神さまの広大無辺の御神徳を仰ぎつつ、家族や職場の平安を願っておまつりするものです。太陽の光のように明るく恵み多いその御神徳は、さまざまな災厄から私たちをお守り下さり、生きる力ともなります。
神宮大麻と神社のお神札をおまつりし、家族そろって日々感謝の祈りを捧げましょう。

お神札の祀り方

神棚には神社から頂いたお神札(ふだ)をお祀りします。
お神札の中心は、神宮大麻(じんぐうたいま)という伊勢の天照皇大神宮のお神札です。

氏神神社とは、地域の神社のことで、家や地域の守り神です。
崇敬神社とは、個人や会社に係わりが深い神社のことです。

お神札は毎年新しいものに取り替えます。
新しい年を迎えるにあたり、それぞれの神社で新しいお神札を頂き、掃除を済ませ清浄になった神棚にお祀りします。
一年間お祀りした古いお神札は、神社に納めます。

お神札の並べ方

神棚の種類はさまざまですが、
お神札を三体並べておさめることができる宮形(三社造り)を
設置する場合は、次のようにおまつりします。

<三社造りの場合>
  • ・ 中央に、神宮大麻(じんぐうたいま)
  • ・ 向かって右に、氏神さまのお神札
  • ・ 向かって左に、そのほか特に崇敬する神社のお神札

お神札を重ねておまつりする宮形(一社造り)の場合は、
手前から次のようにお神札を重ねておまつりします。

<一社造りの場合>
  • ・ 一番手前に、神宮大麻
  • ・ その後ろに、氏神さま
  • ・ さらにその後ろに、そのほか特に崇敬する神社のお神札

基本的に神棚には3種類のお札を祭りますので、
お札ひとつに対してお部屋をひとつずつという感覚です。

よく一社祭り用の神棚に3つ重ねて祭るという方法が紹介されてい
ますが、また神様の身になれば、神様も窮屈でしょうから、独立
してお部屋を準備して入ってもらう方がいいのです。

神棚に関する疑問

神棚をおまつりするには、どんな場所を選べばいいのでしょう。

  • ・ 家の中心で、明るく清らかな所
  • ・ 南向きまたは東向きで、高い位置
  • ・ 家族みんなが毎日拝みやすい所

このようなことが満たされているところが最も良い場所といえますが、そうした場所におまつりできない場合には、
最良と思われる場所におまつりしましょう。
また、新たに神棚を設ける場合には、まず見上げる程度の高さに棚板を吊って神棚を設けます。そして、宮形を据え、神職にお祓(はら)いをしていただき、それから神棚にお神札をおさめます。

家庭では家族がいつも集まる部屋で、毎日親しみを込めてお参りできる場所であることが大切です。
ドアの上など、人が出入りする場所の上は避けるようにします。
また、二階のある家では、その上を歩くことになるような場所は避けたいものですが、
困難な場合は「雲」や「空」の文字を神棚の上の天井に貼ればよいです。
仏壇と同じ部屋に祀る場合は、神棚と仏壇が向かい合わせにならないように祀ります。
お参りするときに、お尻を向けないようにするためです。
天井から棚板を吊ることができない場合は、本棚や書庫キャビネットの上に神棚を置いてお祀りします。

神棚をはじめて祀る時期は?

神棚はいつ祀ってもよいですが、年末年始など神社からお神札(ふだ)を頂いたときが最も多いようです。
家の新築や商店の開店、事務所開きのときに、新しく神棚を祀ることも多いです。
神棚を祀るのに決まった時期はありません。
思い立ったが吉日で、一家の繁栄、家内安全、商売繁盛、諸願成就を願って神棚を祀ります。

神棚を取り替えるタイミングは?

神棚は仏壇と違って先祖代々受け継ぐものではないので、汚れてきたら取り替えます。
伊勢神宮でも20年に一度、社殿が新しく建て替えられる式年遷宮が行われます。
土地柄によって異なりますが、一般には家の新築などの人生の節目や
10年〜20年区切りで取り替えられるところが多いです。

不幸があったとき(忌中)の時は?

同居人が亡くなった場合には、喪に服し、故人のまつり(忌)に専念するため神棚に半紙を貼り、
毎日のおまつりは控えます。50日たったら忌明けとして、普段通りのおまつりを再開します。
忌明けまでの期間は、地域によっても異なります。

お神札はいくつあっても大丈夫?

八百万神(やおよろずのかみ)という言葉があるように、日本には多くの神さまがいらっしゃいます。
数多くの神社のお神札に願いを托している人も多いことでしょう。
そこでどうしても心配してしまうのが、神さま同士がケンカしてしまうのでは、ということ。
でも、大丈夫です。神さまは、それぞれの御神徳をもって、協力して守ってくださいます。

お供え物は何がいいの?

神さまにお供えする食物などを神饌(しんせん)といいます。
神饌は毎朝お供えするのが望ましく、日常の神饌は、お米(御飯)、お塩、お水の三品です。
お正月、毎月1日や15日など家族にとって大切な日には、お酒・野菜・果物などもお供えします。

神さまにお供えしたものは、「お下がり」として家族でいただきます。季節の旬のものをいただいたときや、特別なご馳走などがある場合は、神棚に供えてからいただきたいものです。
神前にはみずみずしいお榊(さかき)を立てます。

神具の種類と配置の仕方

御鏡(みかがみ)とも言います。
神棚の中央、御扉の前に鏡の面を自分の方に向けるように置きます。
お祈りする時はここに合掌した手を向け、視線と意識の照準を合わせます。
ひとつには神様にお祈りする前にまず己(おのれ)を鏡に映して、自己を正すという意味
があります。「神は鏡のごとし」ということわざがありますが、自分の内面に応じた神様
が現れるという意味です。

三宝(さんぽう)は神様へのお供えものをのせる、足つきのお盆です。
神棚の前にお供えします。
木製の三宝はお盆の部分に縁取りしてあり、木の継ぎ目のある方とない方があります。
継ぎ目は人間の方に向けます。つまり神棚の方には継ぎ目のないキレイな方を向けること
になります。

三宝には、水、塩、米、お酒のお供え
を決まった配置でのせてお供えします。
配置は、右の図をご参考ください。

※お水は毎日換えます。
朝お供えして、夜下げるか、
翌朝取り替えてもよいです。

お神酒を入れる瓶です。左右対称にのせます。
基本的には、毎月1日と15日に新しく取り替えます。
お祝い事があったとき等にもお供えするとよいと思います。
お供えした後のお酒や水、塩には「神気(しんき)」が入ります。
せっかくですから流す前に、いただいたりお風呂にいれたりして使ってもOKです。
つまり、我々が感謝の気持ちを持って神様を祭れば、そのお下がりのお供え物にも神様か
らの恵みが入り、それが自然に還って行くわけです。

お皿にそれぞれ、お米とお塩を盛ります。
向かって右側に自然塩(粗塩)をお供えします。
自然塩は水分を含んでいるので、フライパンで乾煎りしてサラサラにしてお供えするのが
オススメです。最近は初めからサラサラの粗塩も売っています。

中央にお米をお供えします。
お米は洗い米とされていますが、最近は無洗米などでも良いかなと思います。

お水を入れて、向かって左側にお供えします。
お供えするときにフタは開けてお供えします。(ちなみに、フタは水を汲んだあと神棚
まで運ぶまでに邪気が入らないようにするためにあります。)
お水のお下がりもモチロン神気が入っています。
但し衛生上そのまま流すようにした方が良いかもしれません。
お風呂に足したり、植物に上げても良いと思います。
お榊立は、文字通りお榊をお供えします。神棚の左右に置きます。
お榊はたいていのお花屋さんで手に入ります。
基本的には毎月1日と15日に新しく取り替えます。榊立てのお水は毎日換えましょう。
お榊は神社のご神木にあたります。

またお榊とは別に真榊も祭りするとよいでしょう。
真榊とは神道の「三種の神器」をあしらったもので、置き方は、向って右側に「鏡」と
「勾玉(まがたま)」が飾られたもの、左側に「剣」が飾られたものを置きます。
手がこんでいるので少々高いですが、彩りがよく神棚が引き立ちます。必須ではないので
すが、お榊と真榊を両方お供えしておいた場合、例えば旅行などでお榊を取り替えること
ができなかったときなど、真榊がお供えしてあれば良いので便利です。

日本では古来より、季節の変化や天災など人知が及ばない自然の力を神として崇め、長く信仰してきました。
その神を身近な形でお祀りするのが神棚。

榊(さかき)は、暖地の山林に自生するツバキ科の常緑樹。その名前の由来には、神が住まう聖域と人間社会との堺を示す木=「堺木(さかいき)」や、栄える木という意味の「栄木(さかき)」が転じたとする説など諸説があり、古くから神と
して神社での神事などに用いられてきたそうです。

つまり、神棚に榊(さかき)をお供えするのは日本独自の文化。できれば日本の
自然の恵みを受けて育った、良質な国産の榊(さかき)をお供えしたいですね。
神棚は神を祀る神聖なものですから、その設置場所には気をつけたいところ。

いずれにせよ「その家や会社・事務所などのなかで、最もよい場所」を心がける
ことが大切だといえます。 毎日お供えする物は、米・塩・水。
もちろん、榊(さかき)はいつも絶やさないようにすること。

神棚にお供えする榊(さかき)は毎月の1日と15日に取り替えるのが一般的とされていますが、
枯れてきたらこまめに新しいものと取り替えることも必要です。

そのほか、お正月やお祭り、家庭内のお祝い事(結婚、誕生日、七五三など)がある時には、
酒や季節の初物などもお供えしてお参りしましょう。

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